みなさんこんにちは!
整体&ピラティススタジオCORETの
理学療法士くつざわです!
今日のテーマは
「年齢と姿勢」
あるお客さんとお話をしていたら
こんなことをおっしゃっていました
旅行先で写真を撮っていたときに
その写真を見返した際に
「写真を見ると、自分だけ背中が丸く見える。」
すごくショックを受けたそうです。
そりゃショックですよね。
大丈夫と思っていた姿勢が
ふと見たときにこんなに悪くなってたなんて…
知らなかった…と
そんな経験はありませんか?
でもこれ…
よくあることなんです💡
そして多くの方は
「年齢だから仕方ない」
「筋力が落ちたから」
と思われています。
しかし、実は理学療法士の視点では、
猫背は筋力だけでは説明できないんです。
それだけ多くの原因があります。
でもみなさん知らないですよね…?
実際には、
- 身体を感じる力
- 姿勢をコントロールする仕組み
- 脳が身体を認識する働き
などが複雑に関係しています。
この記事では、
理学療法士として多くの方の姿勢を評価してきた経験をもとに
「年齢とともに姿勢が丸くなる本当の理由」を、
身体の仕組みから分かりやすく解説します。
📹 「CORETalk」YouTubeで詳しく解説しています
動画をご覧になってから読み進めると、より理解しやすくなります!
こちらもぜひチェック!
「猫背=筋力低下」は本当でしょうか?
「年齢とともに猫背になるのは筋力が落ちたから。」
これは半分正解であり、半分は違います。
例えば、スポーツジムへ通い筋トレを頑張っている方でも、
猫背が改善しないケースがあります。
逆に、大きな筋肉がなくても姿勢が美しい高齢者もいます。
この違いは何なのでしょうか。
理学療法士は、筋力だけを見るのではなく、
「身体をどのように使っているか」
という視点で評価を行います。
姿勢とは、単純に筋肉の強さだけではなく、
・感覚
・神経
・呼吸
・動き方
これらが組み合わさって作られているからです。
そのため、筋肉だけを鍛えても姿勢が思うように
改善しない方がいるんです。
姿勢は筋肉だけではなく「脳」がコントロールしている

ここで一つ試してみてください。
目を閉じたまま、自分の鼻を触ってみてください。
ほとんどの方は問題なく触ることができます。
これは、目で見ているからではありません。
筋肉や関節、足の裏などから送られる情報を脳が受け取り、
「今、自分の身体はどこにあるのか」
を無意識に理解しているからです。
姿勢も全く同じです。
私たちは、
足の裏から頭まで全身の情報を脳へ送り、
その情報をもとに必要な筋肉を働かせています。
つまり、
姿勢とは筋肉だけで支えられているものではなく、
脳と神経が常にコントロールしているシステムなのです。
年齢とともに変化する「身体を感じる力」とは?
「姿勢は筋力だけではない」と聞くと、
「では何が変わるの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、年齢を重ねることで変化するのは筋肉だけではありません。
理学療法士が特に大切にしているのが、
「身体を感じる力」
です。
専門的には体性感覚(たいせいかんかく)と呼ばれています。
これは、
- 手足が今どこにあるのか
- 身体がどの方向へ傾いているのか
- どれくらい力が入っているのか
を脳へ伝える、とても重要な働きです。
例えば、暗い部屋でも歩くことができたり、
目を閉じたままコップを持てたりするのも、
この体性感覚が働いているからです。
私たちは普段意識していませんが、
身体中にあるセンサーが24時間休むことなく脳へ情報を送り続けています。
その情報をもとに、脳は無意識に姿勢を調整しているんです。
身体を動かさないとセンサーは働きにくくなる
体性感覚は、生まれつき決まっているものではありません。
日常生活の中で身体を動かすことで、常に刺激を受けています。
しかし、
- デスクワークが増えた
- 運動する機会が減った
- 外出することが少なくなった
このような生活が続くと、身体を感じるセンサーへの刺激も減ってしまいます。
さらに年齢を重ねることで、その働きも少しずつ低下していきます。
その結果、
姿勢が崩れていても
「自分では真っ直ぐ立っているつもり」
という状態が起こりやすくなります。
これは意識の問題ではありません。
身体から送られてくる情報が変化しているために起こる現象なのです。
猫背なのに「真っ直ぐ立っている」と感じる理由

整体の施術やピラティスのレッスンでも、
「もっと胸を開いてみましょう。」
とお伝えすると、
多くの方が
「これ以上は反りすぎています。」
とおっしゃいます。
しかし鏡を見ると、
実際にはまだ頭が前に出ていたり、
背中が丸くなっていたりすることが少なくありません。
つまり、
身体が感じている「真っ直ぐ」と、
実際の姿勢にズレが生まれているのです。
このズレが大きくなるほど、
姿勢を改善しようとしても、
「これで合っているのかな?」
という感覚になってしまいます。
だからこそ、
姿勢改善では筋肉だけではなく、
身体の感覚を取り戻していくことも重要になります。
胸を張ってもすぐ戻るのはなぜ?
「意識して胸を張っているのに、気が付くとまた猫背になっている。」
そんな経験はありませんか?
実はこれも、筋力だけでは説明できません。
新しい靴に慣れていくのと同じ仕組み
例えば、新しい靴を買ったときを思い出してください。
履き始めは、
「少し歩きにくいな。」
「違和感があるな。」
と感じますよね。
でも毎日履いているうちに、
その違和感は少しずつなくなり、
いつの間にかその靴が当たり前になります。
身体も同じです。
長年猫背の姿勢で生活していると、
脳はその姿勢を
「これが普通の姿勢なんだ。」
と学習します。
その状態で急に胸を張ると、
本当は良い姿勢なのに、
脳は
「何だか違和感がある。」
と感じてしまいます。
その結果、
無意識にいつもの姿勢へ戻そうとするのです。
姿勢は「筋力」ではなく「習慣」でもある
このように考えると、
姿勢とは単純に筋肉の問題ではありません。
長年積み重ねてきた身体の使い方や、
脳が覚えた姿勢のパターンでもあります。
だからこそ、
「筋トレだけ」
「ストレッチだけ」
では改善しない方がいるのです。
姿勢を変えるためには、
正しい姿勢を身体で感じ、
その状態で動く経験を繰り返すことが大切になります。
脳は何歳になっても新しいことを学習する力を持っています。
正しい身体の使い方を繰り返し経験することで、
少しずつ「これが新しい普通なんだ」と覚え直していくことができるのです。
本当の体幹とは「腹筋」ではなく「身体を支える軸」
ここまでお話ししたように、姿勢は筋肉だけではなく、
脳や神経、身体を感じる力が大きく関わっています。
そこで次に大切になるのが「体幹」です。
「体幹」と聞くと、多くの方は腹筋やプランクなどを思い浮かべるかもしれません。
もちろん腹筋も体幹の一部です。
しかし、理学療法士は体幹を
「姿勢や動きをコントロールする土台」として考えています。
例えば木を想像してみてください。
木は枝や葉が大きく育っていますが、
それを支えているのは幹です。
幹がしっかりしているからこそ、
枝は自由に伸び、風が吹いても倒れにくくなります。
人の身体も同じです。
身体の軸となる体幹が安定しているからこそ、
手足をスムーズに動かすことができ、
歩く・立つ・階段を上るといった日常の動作も安定します。
逆に体幹がうまく働かないと、身体を支えきれず、
猫背や反り腰などの姿勢になりやすくなります。
体幹は「姿勢」だけではなく「動き」も支えている
体幹の役割は、良い姿勢を保つことだけではありません。
実は、私たちが何気なく行っている動きのほとんどに関わっています。
例えば、
- 歩く
- 椅子から立ち上がる
- 階段を上る
- 荷物を持ち上げる
- 振り返る
こうした動作では、まず体幹が安定し、その上で手足が動いています。
つまり、体幹は「姿勢を支える柱」であると同時に、
「動きを生み出す土台」でもあるのです。
そのため、体幹が十分に機能していない状態では、
肩や腰、膝などに余計な負担がかかり、痛みにつながることも少なくありません。
なぜピラティスは姿勢改善に向いているのか
ここまで読んでいただくと、
「筋トレだけでは姿勢が変わらない理由」
が少し見えてきたのではないでしょうか。
姿勢を改善するためには、
- 身体を感じる力
- 呼吸
- 体幹
- 身体の動かし方
これらを同時に整えていくことが大切です。
ピラティスは、まさにそのために考えられた運動方法の一つです。
「どこの筋肉を使っているのか」
「今、背骨はどのように動いているのか」
「身体は左右均等に使えているか」
このように、自分の身体を感じながら動くことを大切にしています。
そのため、筋力をつけるだけではなく、
「身体の使い方そのもの」を学び直すことができます。
CORETが大切にしているのは「できた」より「感じられた」
CORETのピラティスレッスンでは、「回数を多くこなすこと」や
「難しい動きができること」を目的にはしていません。
私たちが大切にしているのは、
「今、自分の身体がどう動いているかを感じること」です。
「今日は背骨が動きやすい。」
「右と左で動きに違いがある。」
「呼吸がしやすくなった。」
このような小さな気づきの積み重ねが、
身体の使い方を変え、姿勢の改善につながっていきます。
身体は一日で変わるものではありません。
しかし、正しい動きを繰り返し経験することで、
脳は少しずつ新しい身体の使い方を学習していきます。
これこそが、私たちがピラティスを通して目指している姿勢改善です。

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まとめ|姿勢は筋肉だけではなく「身体の使い方」で変わる
今回の記事では、
「年齢とともに猫背になる本当の理由」
について、理学療法士の視点からお伝えしました。
ポイントを振り返ると、
▶︎猫背は筋力だけが原因ではない
▶︎年齢とともに身体を感じる力(体性感覚)が変化する
▶︎脳は長年続けた姿勢を「普通」と学習してしまう
▶︎良い姿勢は筋トレだけではなく、身体の使い方を学び直すことが大切
ということです。
「年齢だから仕方ない」
そう思われる方も多いかもしれません。
しかし、人の身体には何歳になっても新しい動きを学習する力があります。
だからこそ、姿勢を改善する第一歩は、無理に胸を張ることではなく、
「今の自分の身体を知ること」
から始まります。
私たちは、
身体を知ることは、自分の未来を守ること。
そう考えています。
「年齢だから…」と諦める前に、一度ご自身の姿勢を見直してみませんか?
姿勢が変わると、
- 歩きやすさ
- 疲れにくさ
- 呼吸のしやすさ
- 肩や腰への負担
など、日常生活の様々な場面に良い変化が期待できます。
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電話:045-374-5850

【監修/記事責任者】
◎名前
沓澤 克樹(くつざわ よしき)
◎所属
整体&ピラティススタジオCORET
◎ 資格
理学療法士(国家資格)
ピラティスインストラクター
◎ 経歴
通算3000人の身体を治療
通算260本グループレッスン実施
健康講座、外部講師年間30本以上

